ピザはいつ日本に来た? 戦後の店から宅配・ナポリピザまでの歴史
日本にピザが入ってきたのは戦後です。最初の店には1944年の神戸説と1946年の宝塚説があり、定まっていません。1954年に東京の六本木で開店した「ニコラス」が、日本初のピザハウスとしてよく挙げられます。その後、冷凍ピザやチェーン店、宅配、ナポリピザの本格店と段階的に広がりました。この記事では、起源の諸説と年表を整理します。

先に答え:確かなのは戦後、起源は諸説

日本のピザの始まりには諸説あります。日本語版Wikipediaの「日本のピザ」は、1944年に神戸でイタリア人のアントニオ・カンチェミが開いた店を有力な説としています。別の説では、シチリア出身のオラツィオ・アベーラが、1946年9月に宝塚で開いたレストラン「アベーラ」で提供したとされます。[1]
一般に知られた店としては、1954年に六本木で開店した「ニコラス」があります。イタリア系アメリカ人の元兵士が始めた店で、進駐軍の関係者や若い日本人客に人気を集め、日本初のピザハウスとして広く紹介されてきました。2018年に閉店しています。[2]
つまり、ピザは日本に1つの出来事で伝わったのではなく、戦後に外国人の店を通じて少しずつ知られるようになったと考えるのが正確です。当初の客は主に外国人や進駐軍の関係者で、一般の日本人に広く浸透するのは、冷凍ピザやチェーン店が登場する1960〜70年代以降です。
1960〜70年代:冷凍ピザ、工場、チェーン店、ピザトースト

1960年代、ピザはまだ家庭では作りにくい料理でした。オーブンやトースターが普及していなかったためです。当時は「西洋風のお好み焼き」のように説明されることもありました。1964年には、アメリカの冷凍ピザを輸入して販売する動きが始まり、同じ年に設立されたジェイアンドシー(現デルソーレ)は、冷凍生地を輸入し、1965年に目黒に日本初のピザ工場を開きました。[3]
1970年代に入ると、ピザは店で食べる料理として広がります。1973年には、東京の茗荷谷にピザハット、赤坂にシェーキーズが開店し、ファミリーレストランでもピザが提供されるようになりました。同じころ、食パンにピザの具をのせるピザトーストが考案され、オーブントースターの普及とともに家庭にも浸透しました。
この時期のピザは、本場ナポリの形ではなく、アメリカ式の厚めの生地と多めの具材が主流でした。日本の「ピザ」のイメージは、まずアメリカ経由で形づくられたと言えます。
1980年代:宅配ピザが家庭の食卓を変えた

1985年9月30日、東京の恵比寿にドミノ・ピザの1号店が開店し、日本初の宅配ピザとなりました。1987年には、目白にピザーラが開店しています。電話一本で熱いピザが届く仕組みは、店に行く料理だったピザを、家庭やパーティーの食べ物に変えました。
ピザハットは、1991年10月に宅配を始めています。宅配の競争が進むと、配達時間の約束も話題になりました。ドミノ・ピザは、30分以内の配達保証を続けていましたが、交通事故への懸念から2012年8月に取りやめています。
ピザは市場としても大きく育ちました。日本語版Wikipediaによると、国内のピザの小売売上は、1980年の約500億円から2010年には2,271億円に拡大しています。宅配、冷凍、レストランという複数の入口が、家庭での消費を押し上げました。[4]
宅配ピザの普及は、箱に入った状態で運ばれても食べやすいように、生地の厚さや具材の量、チーズの使い方を工夫する流れも生みました。日本のピザの味が独自に進化した背景の一つです。[5]
1990年代以降:ナポリピザと日本の独自トッピング

1990年代の「イタ飯」ブームの中で、イタリア風のピザが注目されます。1995年には、サルヴァトーレ・クオモやサヴォイ(柿沼進)が中目黒で、ナポリ式の本格的なピザを提供する店を開きました。2006年9月には、ナポリピザ協会(AVPN)の日本支部が設立されています。
日本人の職人が世界大会で評価される例も出ました。山本尚徳は、2007年と2008年にナポリで開かれた世界ピザ選手権で優勝しています。2012年1月には、ナポリの老舗ダ・ミケーレが恵比寿に出店しました。かつては薪窯の不足が、ナポリピザの普及を遅らせた要因とされていました。
一方で、日本独自のピザも生まれました。コーンやマヨネーズ、照り焼きチキンなどのトッピングは、日本の食卓の味を取り入れたものです。【テトの実用コメント】PIZZA DBでは、マルゲリータのような本場の形と、じゃがマヨピザのような日本風の形を、どちらも「日本で育ったピザ文化」として扱っています。優劣ではなく、食べる場面に合わせて選べば、ピザの幅が広がります。
よくある質問
ミトが気になったことを、テトがやさしく答えます。

ミト
日本で最初のピザ屋はどこ?
テト
1つには決まっていません。神戸(1944年)や宝塚(1946年)の店を挙げる説があり、一般には1954年に六本木で開店した「ニコラス」が日本初のピザハウスとして知られています。


ミト
宅配ピザは日本でいつ始まったの?
テト
1985年9月30日、東京の恵比寿にドミノ・ピザの1号店が開店したのが、日本初の宅配ピザとされています。1987年にはピザーラも開店しました。


ミト
ナポリ風のピザが日本に広まったのはいつ頃?
テト
1990年代のイタ飯ブームのあとです。1995年に中目黒で本格的なナポリピザの店が開店し、2006年にはナポリピザ協会の日本支部ができました。


ミト
コーンやマヨネーズのピザは日本だけ?
テト
日本で定着した味ですが、世界にも地域ごとの独自のトッピングがあります。日本では、家庭の食材や好みに合わせて独自に育ったと考えると分かりやすいです。

注釈
- どちらの説も、日本語版Wikipediaの記述に基づきます。複数の説があり、日本の最初のピザ店を1つに特定する決定的な資料は確認していません。 ↩
- 「日本初」の呼称は、日本語版Wikipediaをはじめ広く使われている紹介であり、店側の主張や後年の紹介に基づく部分があります。 ↩
- 年や会社名は日本語版Wikipediaの記述に基づく整理です。会社の沿革や輸入の経緯は、資料により表現が異なる場合があります。 ↩
- 売上は日本語版Wikipediaが示す数値で、調査の範囲や定義は資料により異なります。複数の入口が消費を押し上げたという説明は、年表を踏まえた整理であり、因果を数値で証明したものではありません。 ↩
- 宅配に合わせた生地や具材の工夫は、一般的な業界の傾向を整理した説明で、特定の企業の公式見解を示すものではありません。 ↩
画像について
ヒーロー画像と各セクションの画像は、記事の内容を伝えるAI生成イメージです。実在の店舗や当時の場面を撮影した写真ではありません。
参考資料
関連するピザ

マルゲリータ
イタリア / ナポリ
トマト、モッツァレラ、バジルを組み合わせる、ナポリを代表するピザ。赤・白・緑の彩りと、生地の香ばしさ、トマトの酸味、チーズのまろやかさが特徴。王妃にまつわる命名の逸話も知られています。
- モッツァレラチーズ
- バジル
- オリーブオイル

じゃがマヨピザ
日本 / 各地
蒸したじゃがいもとベーコン、マヨネーズを組み合わせた日本発の創作ピザ。ホクホクのじゃがいもとマヨネーズのコクが人気の定番メニュー。
- じゃがいも
- ベーコン
- マヨネーズ

サルシッチャエフリアリエッリ
イタリア / ナポリ
ナポリ名物の組み合わせであるソーセージと苦みのある葉野菜フリアリエッリをのせたピザ。素朴で力強い味わいが特徴。
- ソーセージ
- フリアリエッリ
- モッツァレラチーズ

北海道チーズピザ
日本 / 北海道
酪農が盛んな北海道の濃厚なチーズをふんだんに使ったご当地ピザ。じゃがいもとコーンの甘みがチーズと好相性。
- チーズ
- じゃがいも
- コーン
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